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長江哀歌 ☆☆ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【ストーリー】 三峡ダムの建設のため水没する町へ、船でむっさいおっさんが来よる。
16年前に別れた妻子を探しながら小汚い町で日雇いになりよる。
もう一人、2年間音信不通の夫探しのおばはんも山西省から来よる。
【雲谷斎感想】 久しぶりに中国の文芸作品っちゅうのを見にいったんや。
長江、つまり揚子江に三峡ダムっちゅう世界最大の環境破壊ダムを建設
しとるけど、その流域の水没する村でのああしたこうしたの映画や。
なんじゃいこのデレーンダラーンと間延びし尽くした、パンツのゴムゆ
るゆるの演出は。
この映画がノスタルジーと哀歓に満ちてるっちゅう評価で、ぽこぽこと
賞を取ったみたいやけど、ゴクラク雲谷斎の裁定はボツ!じゃい。
田舎から水没するこの町へ、小汚いおっさんが嫁はんと娘に逢うんやい
うて16年ぶりに出てきよる。お前、16年もよう放っといたのぉ。
この小汚いおっさんが小汚いとこへ泊り込んで、解体作業しながら再会
の日をじとっと待つだけっちゅう、死にほど退屈な「芸術映画」だす。
たまらんのは、おっさんがぽつんと一言セリフ言うたら、2、3分も
経ってから相手がぽつんと一言返すみたいなシーンばっかしや。
そんな考えて答えなあかんようなこと、おっさん言うとれへんやろ。
会話だけやなしに、シーンの展開すべてがこの調子やから、わし長江に
身を投げたろかと思たで。
好意的に汲み取ったら、ゼニゼニゼニの世の中に変貌する中国の腐った
人心を長江の悠久の流れと対比させて嘆いている……とも取れるんや。
ダムが破壊するのは自然と町だけやなしに、人の心やねん。
いびつな経済発展で拝金主義とモラル崩壊で、世界中から後ろ指さされ隊
になってしもた中国の醜い姿を、何千年も前から流れていた殺されていく
長江が、「おまえら、これでええんやな」と問うてるような気がするんじゃ。
【2007/8/18公開/ドラマ/製作国:中国/配給:ビターズ・エンド/
オフィス北野】
●監督:ジャ・ジャンクー
●出演:チャオ・タオ/ハン・サンミン
★★★★★★★★★
雲谷斎のゴクラク映画感 ★★★★★★★★★
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